内窓リフォームで快適空間へ。
2023/12/15
窓のリフォームとして注目されている『内窓』はご存知ですか?
“結露対策”とか“あっという間の施工”など、よく耳にしますが、どのようなリフォームなのでしょうか?
この記事では、内窓の特徴についてご紹介し、メリットとデメリットについても解説しています。
本記事を読んでいただき、設置を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
目次
内窓とは?
『内窓』
聞いたことはあるけれど、いまいちピンとこないし漠然としたイメージの方も多いと思います。
あらためて『内窓』とは、既存の窓の内側にもう1枚、新しい窓を取り付けたもののことです。
熱が伝わりにくい樹脂製のものが採用されることが多く、既存窓の室内側に設置します。
二重の窓の構成となり、窓と窓の間に空気層ができる構造になります。
これにより、室内の断熱性能や気密性を向上させ、騒音や結露などを減らすことができる『窓』です。
二重サッシ(二重窓)との違い
二重サッシ(二重窓)とは、室内側の窓と室内側の窓というように、窓が二重になっていることを指します。
これに対して、内窓はこの二重になっている“室内側の窓”を指すのですが、リフォームで二重にすることが
多いので、内窓=二重サッシ(二重窓)のように使用されるケースがあります。
※厳密に分類すると異なりますが、同じように使用しても特別問題はないので安心してください※
複層ガラス(ペアガラス)との違い
複層ガラス(ペアガラス)とは、窓枠(サッシ枠)に入っているガラスのことす。
2枚のガラスを一体化したガラスを指します。3枚のガラスを一体化したトリプルガラスも登場してます。
新築の際には採用率の高いガラスで、ガラスの間に出来る空気層で断熱効果を発揮させています。
これに対して、内窓は窓のタイプを指し、設置する目的によってガラスの種類を選択することが可能です。
つまり、より断熱効果を上げる目的で『複層ガラス(ペアガラス)』を使用した『内窓』を構成できます。
※断熱性能を検討する重要なポイントで、選択するガラスにより性能に違いがあるのでご注意ください※
なんで窓なの?
それでは、なぜ窓を断熱させることが重要なのでしょうか?
それは、窓が熱の逃げ道になっているからです。
一般住宅において、熱の出入りが最も多いのは、屋根や外壁ではないんです。
窓などの開口部からの割合が、なんと全体の約60%を占めているんです。
今ある窓だけでは、外の冷たい冷気が窓から入ってきます。
エアコンなどで暖めた室内の空気は、外に逃げてしまします。
『断熱』と聞くと冬場のイメージがしますが、熱の出入りは夏場も同様です。
せっかく冷やした空気は外に逃げ、熱い空気が入っている状態です。
つまり、住まいの高断熱化をはかるのに最も効果的かつ不可欠なのが窓の高断熱化なのです。
内窓のメリット
内窓を設置することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
代表的な4つのメリットについて解説します。
- 断熱効果
既存の窓と、新設された窓(内窓)との間に出来る空気層ができます。
この空気層が、断熱材となり家の中を快適にしてくれます。
つまり、窓を二重にすることで、温度差のある空気の通り道を防いでくれます。
また、フレームは樹脂製が多く、アルミ製と比較してより断熱性能を向上させてくれます。
- 結露軽減
空気は目に見えない水蒸気を含んでいます。
温度が高くて、湿度が高いほど、たくさん水蒸気を含むことができる性質があります。
温度が下がり、空気中に含み切れなくなった水蒸気が水となります。
これが、結露ができる仕組みです。
冷たい空気が窓付近に溜まっているときに、暖かい湿った室内の空気が外に出ようとすると、窓周辺の温度差が大きくなって結露が発生しやすくなります。
内窓を設置することで、新しい空気層が室外と室内をしっかり隔てる構造になります。
これにより、室内外の温度差を和らげてくれるので、結露の発生を大幅に抑制してくれます。
ただし、外側の窓と内窓は密閉されてはいないので、外側の窓に結露が発生する場合があります。
結露が発生した場合は、こまめにふき取る必要があります。
既存窓のガラス性能を向上させることで、発生を抑制できる可能性があります。
- 防音効果
空気層の働きは、断熱効果だけではありません。
外からの不快な音や、室内で発生した音が窓を通じて伝わるのですが、
この空気層が音の伝達を抑える“防音壁”としての役割も果たしてくれます。
音の大きさが10㏈下がると、人間の耳は音が半減したように感じるそうです。
防音効果を目的としても有効的で、快適で静かな住環境づくりにも効果的です。
- 防犯効果
採用するガラスと合わせた対策になりますが、窓が二重になることで2ロックとなります。
侵入までに時間がかかる住宅は、簡単に侵入できないという心理効果も期待できます。
ただし、一枚ガラスの窓を二重にしても防犯対策は十分ではありません。
耐貫通性に優れた“安全合わせガラス”といった防犯対策向けのガラスを採用するなど、十分な検討を
行うことでより有効で効果的になります。
- 省エネ効果
内窓の設置で出来た空気層により、断熱性能がアップします。
外気の温度変化の影響を室内に伝わりにくくするので、冬はあったか、夏はさわやかな快適空間へ。
そして、窓の断熱性能がアップすると、住まい全体の断熱性能もアップします。
クーラーや暖房器具の負荷を減らしてくれるので、光熱費の節約にもつながります。
つまり、内窓を設置することで、室内の快適性が向上するだけでなく、省エネ対策にもつながります。
注意点は?
設置する際には、どのようなポイントに注意点するのか解説します。
- コストが発生する
設置するために、内窓本体の材料費と設置するための施工費が発生します。
また、簡易的な断熱フィルムなどと比較すると価格は高くなります。
一方で、設置に伴う恩恵を多く受けられる点や、設置したその場で体感できる点は魅力のポイントです。
さらに、国や自治体が窓リフォームに関する様々な補助金制度を用意しています。
こういった制度を利用することで、お得に設置することができるかもしれません。
- 窓の開閉作業
窓が二重になるので、開閉作業が増えます。
設置した直後などは手間がかかると感じるかもしれません。
また、設置に伴い段差が生じる可能性があります。
洗濯物を干す際に出入りする窓など、生活動線に関わる箇所は事前に確認しておくことを推奨します。
- 既存窓(外側の窓)の性能
内窓を設置した箇所には、空気層ができるので断熱性能はアップします。
しかし、既存の外側の窓は、当然ですが今までと同じ窓です。
内窓と密閉はされていないので、外側の窓の性能や周辺環境・設置状況などによっては結露が発生する
可能性があります。
万が一、結露が発生した場合はふき取る必要があります。
特に、既存の窓がアルミのフレームだったり、1枚ガラスの窓などは発生しやすいのでご注意ください。
既存窓のガラス性能を向上させるなどで、発生を抑制できる可能性があります。
こちらも事前に確認しておくことを推奨します。
マンションにおススメです
新築の戸建てやマンションの購入価格が高騰し、中古のマンションをご検討される方が増えています。
ライフプランに合わせて、室内リノベーションを施してお住まいになる方も多く見受けられます。
レイアウト変更を上手に行い、最新の設備や床材などの仕様により新築同様な仕上がりになります。
しかし、窓は共有部分に該当するので、簡単に交換することは難しいのが正直なところ。
せっかくキレイな室内なのに、窓まわりだけが当時の雰囲気のままなのはもったいないですよね。
見た目の問題は我慢できる方もいるかと思いますが、窓の性能は耐え難い状況です。
1枚ガラスの仕様だったり、サッシとガラスを固定する材料が取れかけていたりするのをよく見かけます。
そんな時にぴったりなのが内窓です。※管理組合などへ事前確認は必要です※
リノベーションを意識した意匠性と断熱性能を兼ね備えたプランもあるので、簡単にお部屋の印象と
断熱性能をアップデートしてくれます。
まとめ
内窓を設置することで、断熱性能の向上や、結露発生の軽減など室内をより快適に保ちやすくなります。
現状の室内の環境に不満を感じていらっしゃる方は、メリットや注意点をしっかりと把握して
ご検討してみてはいかがでしょうか。
実用性やライフスタイルに合わせて、魅力的な理想の住まいにしましょう
なお、弊社ではお客様のご要望に合わせてプランニングいたします。
3Dシミュレーターでご提案しますので、施工後のイメージを共有しながらお打合せが可能です。
ご興味ございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
毎日が充実したおうち時間になるお手伝いをいたします。
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