アスファルトシングルとは?
2023/12/18
アメリカやカナダでは一般的な屋根材として使用されているアスファルトシングル。
当該国においては戸建て住宅の80%以上のシェア率を誇ります。
日本で屋根材というと瓦屋根をイメージする方が多いと思います。
瓦以外だと金属の鋼板屋根や、セメントや天然石を使用したスレート屋根なども多く使用されています。
そんな中アスファルトシングル材は、他の屋根材にない特徴を持つことから注目されている屋根材です。
洋風の家はもちろんですが、実は和風の家にもキレイにマッチするので、汎用性も高く理想の住まいを
実現されたい方にも人気です。
この記事では、特徴に加えてメリットや注意点について説明しようと思います。
※弊社では、オークリッジスーパーを推奨しているので、当該商品の内容をメインにまとめます※
屋根の改修に関するお悩みがある方や、今後に備えてご検討している方に向けて、ヒントになれば幸いです。
目次
アスファルトシングルの特徴
アスファルトシングルは、名前にも冠しているとおり、アスファルトが主成分です。
ガラス繊維(グラスファイバー)の芯材に含浸・コーティングし、石粒を表面に付着・着色して作るのが
主流になっています。
開発された当初は「火に弱い」という欠点があり、防火地域や準防火地域では使用できませんでしたが、
現在では日本でも防火材認定を受けた商品が流通しています。
なお、名前が似ている“アスファルトルーフィング”と呼ばれる建材があります。
名前の他にもアスファルト製ということも同じで混同されがちですが、『ルーフィング』は屋根の
下葺き材に使用される防水シートになり、別物になります。
アスファルトシングルは、
・ひび割れ(クラック)やサビなどのトラブルがない
・デザイン性が高く、優れた機能性がある
・他の屋根材と比較して軽量で加工しやすい
など、魅力のポイントが多い屋根材になってます。
メリットは?
1. 防水性
・基材の主成分であるガラス繊維とアスファルトが高防水性能のため、基本的に水を吸い込むことが
ありません。
・他の屋根材では下地のルーフィング材に固定する際に、釘やビスなどを多く使用するので
防水層であるルーフィング材に無数の穴をあけて施工するため、雨漏りの危険性がやや高くなります。
それに対して、最低限の釘・ビス打ちと専用の接着剤を使用で施工するので、ルーフィング材に
極力穴をあけずに施工することが可能になります。
このような部分も、防水性に優れているポイントになります。
2. 施工性
・他の屋根材は、基本的に屋根面に対してまっすぐか斜めにか対応していません。
アスファルトシングルは柔らかいシートなので、カッターやハサミでも切れるほど加工しやすく、
曲面にも対応しているので複雑な形の屋根でも施工が可能になります。
・柔軟性を活かして、瓦屋根などで発生するひび割れ(クラック)を防いでくれます。
・コスト面からみた施工性も良く、他の屋根材と比較しても優れております。
3. 耐震性
・アスファルトシングルは、瓦屋根やスレート屋根よりもはるかに軽いです。
瓦屋根と比較すると約1/4、スレート屋根の約1/2程度になり、屋根への負担はかなり軽減されます。
建物が軽ければ軽いほど、建物にかかる地震の力は小さくなります。
軽い屋根材により、重心が低くなることで地震による横揺れの幅も軽減することが可能になります。
・軽いことにより持ち運びしやすいので、作業効率を高めることも魅力のポイントです。
4. 意匠性
・屋根材表面に付着させた天然石の色を活かして、様々なカラーを再現することが可能です。
・洋風の住宅だけでなく、和風の雰囲気にも合わせやすく温かみのある印象を与えてくれます。
・天然石とアスファルトの効果により遮音性能が向上し、雨音の伝わりを和らげてくれます。
・2層構造による凹凸と、異なる色調の変化が屋根全体に深い陰影と立体感をもたらします。
5. 耐久性
・オークリッジスーパーに関してですが、芯材にパルプやフェルトを用いたオーガニックシングルから、
ガラス繊維のファイバーグラスマットに変更することで飛躍的に耐久性能が向上しました。
また、高い防水性のと合わせることで長寿命化を実現しております。
・表面にセラミックコーティングを施しており、自然な色合いの維持を長期間可能にすることで
メンテナンスコストを抑えることが可能です。
・もともと防水性が高い状態ですが、屋根材同士を接着させて雨水の侵入をブロックする
“セルフシーラント(自着材)”の性能により耐風性にも獲得してます。
・瞬間最大風速50m/秒にも対応しますので、台風でも安心です。
6. 寒冷地に強い
・表面の天然石による凹凸により、摩擦抵抗が発生するので雪が落ちにくいです。
これは、点検や部分的な修理などを行う際にも重要で、他の屋根材と比較して安心して
屋根にのぼることができ、より正確に対応することができます。
・基本的に水を吸収しない性質のおかげで、“凍害現象”にも強くなっています。
あわせて、金属の鋼板屋根などは、サビや塩害などのに影響されやすいですが、材料に金属を
使用していないため心配がなくなります。
※本体以外の金属製の部材は当てはまらないので、メンテナンスが必要です。※
注意点は?
1. 強風に注意
瓦屋根の約1/4の重量でとても軽い屋根材です。
建物への負担を軽減してくれますが、軽いことがデメリットになる場合もあります。
シート状の屋根材で、1枚当たりの重量がとても軽いので材料です。
強風などの影響で破れてしまった場合、当該部分が飛んで行く可能性があります。
ただし、他の屋根材においても経年劣化や強風の影響などで破損個所が飛んで行ってしまう
可能性はありますので、どの屋根材でも注意が必要です。
いずれにしても、定期的なメンテナンスが重要になります。
2. 表面に付着している化粧石が落ちる
輸送時や施工時などを考慮して、表面の化粧石はかなり多く付着されてまいます。
ある程度落ちてくると、落ち着くのですがポロポロと落ちてくる現象に驚かれるお客様も多いのです。
不良商品と勘違いされがちですが、問題ございませんのでご安心ください。
3. 瓦屋根と比較しての耐久性
瓦の耐久年数は約50年といわれますが、それと比較すると耐久性は劣ります。
ですが、オークリッジスーパーに関しては、独自の長期品質保証を設けています。
“ライフタイムワランティー”という長期製品保証(制限付)を設けており、施工後40年以上の
長期保証で安心です。
いずれの屋根材も長期的に安心できる材料ですが、下地部分の損傷などによるトラブルが
発症するかもしれないので、定期的なメンテナンスが必要です。
4. 定期的なメンテナンス
これはアスファルトシングル材に限った問題ではございません。
どの屋根材に関しても定期的なメンテナンスが必要になります。
・大雪が降った
・台風が通過した
・大雨が続いた
このような自然災害後などは、様々な被害が考えられます。
定期的なメンテナンスを行うことが一番大切です。
まとめ
アスファルトシングルは、コストパフォーマンスが良く防水性など性能面でも優れた屋根材です。
カラーバリエーションも豊富で、洋風・和風問わず外観をオシャレに美しく仕上げてくれます。
既存の屋根材や状況によりますが、今の屋根の上から施工する『カバー工法』も対応できることもあり、
今後も注目度は増していくとイメージします。
また、定期的なメンテナンスを行い大切な住まいを守っていただければ幸いです。
お手伝いします
丸福のスタッフは、アスファルトシングル材の取り扱いに熟知したスタッフにて施工いたします。
お家の状況により施工する方法や内容は大きく異なり、専門的なスキルと知識が必要となります。
施工に先んじてまずは、屋根の状況をチェックする屋根点検も行っております。
屋根点検には、“瓦屋根診断士”の資格を持ったスタッフが対応します。
そして、損傷・劣化・破損など問題点が発見された際は、写真付きの診断書を提出いたします。
改善・改修が必要な場合は、状況に合わせた専門家チームで対応いたします。
すまいの“こまった”・“なんだろう”が発生した… そんな時は丸福へぜひご相談ください。
なお、弊社ではお客様のご要望に合わせてプランニングいたします。
3Dシミュレーターでご提案しますので、施工後のイメージを共有しながらお打合せが可能です。
ご興味ございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
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合同会社 丸福
新潟県新潟市中央区姥ケ山2丁目3番12号
電話番号 :
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